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実況をするうえでの立場について
カテゴリ: 実況日記 / テーマ: ソウルキャリバーIV / ジャンル: ゲーム
対戦相手募集スレに、先日おこなわれたオンライン大会の動画ファイルがアップロードされました。この大会では、ぼくがリアルタイムで実況音声を加える形態にチャレンジしました。その実況は動画ファイルにも収録していただいています。

この動画の実況において、次のようなご批判をいただきました。引用します。

XBOX360土曜大会の動画いつも見さしていただいてます。
自分は出場しませんが、出場者が個性的で楽しいのでいつも見さしていただいてます。
ただ今回なにか違うと思いましたが、実況でした。正直にいうと良くなかったです。
まずおおさかって人は実況のほとんどが自分の身内、ひいきの人間の紹介しかなく
、片方の一方的な応援、説明、解説、実況アナウサーとしての中立の立場がないと
思いました。正直、大会出場者は全員チャレンジャーなのでその辺の気遣いがほしか
ったです。それと37564さんの試合でアルゴルの連続くらった時に、もう一人の人と一緒
に音頭をとるのはどういうことしょうか?はっきりいってむかつきました。正直身内同士の
大会レベルかと思いました。急に安っぽくなったと思います。こんどそのセンスと声でイ
ベントで司会つとめるらしいですが、金も払っているので学生レベルの進行だけはやめ
てくださいね。
263さん実況なしの動画も配信してくれないでしょうか?

引用元:ソウルキャリバー4総合掲示板 対戦相手募集スレ レス番号496 ガガラベさんの書き込み

この件につきましてぼくの考えをここに述べさせていただき、ご批判への回答にかえさせていただきます。




まずぼく自身の実況者としてのスタンスを述べたいと思います。

ぼくが目指す実況の形とは、目の前で展開されている試合と、それを見ている観戦者との距離を縮めるようなものでありたい、という一点に集約することができます。観戦者のかたに、この試合は見るべき試合である、目が離せない試合である、価値ある試合であるということを感じとっていただき、できることなら身をせり出して観戦したくなるような雰囲気ができる、そのささやかなお手伝いができればぼくにとっては成功だと考えています。

もちろんこれはあくまでもぼくにとっての実況の理念であって、現実にこの通りにできているということを主張するものではありません。この理念が実現できるよう、研究と経験を積み重ねていかなければならないと考えています。

ぼくは生まれながらのセンスによってただちに良いものを生むような才能には恵まれませんでしたから、実況に携わるようになってから様々なジャンルの実況を聞き比べて自分なりに勉強と研究をしてきました。それぞれの実況者さんの特色を分析し、自分にとりいれるものを取捨選択して今の実況をつくってきました。ですからぼくが現在実況するうえで行なっていることは決して無意識や考え無しのものでなければ、よくわからない「センス」というものに頼ったものでもなく、意識的な選択の結果、自分の責任において行なっているものです。

コンボが決まっている際に、ヒットにあわせて声をかけるという手法については、そのプラス面とマイナス面を吟味したうえで、プラス面が大きいと判断し、マイナス面がなるべく出ないような形で行なうことを自分の意思で選択しました。マイナス面はやはり特定者への肩入れを思わせるという点です。ひどく言えば、コンボを食らっている側へのいじめを想起させかねないという点。ここには確かにマイナスの側面が潜んでいます。

ですが、コンボ時の声出しというのはプラスの側面も持っていることをぼくは強調したく思います。もっとも大きいものは、観戦者が試合にダイレクトに参加できる箇所をつくることができる点です。観戦者は試合に対して主に第三者であって、画面のこちら側と向こう側に隔てられた存在、いわば対岸から眺めている状況にあります。ぼくはこれをなるべく縮めて、観戦という形での参加者、という存在に変えるべきであると考えています。

コンボ時の声出しはまさにこの狙いに適した手法です。コンボが決まっているときのリズムに合わせて、実況者と共に参加者もコールを共にする。この共有体験こそが大切なのです。「自分もまた、声を出すことで試合に参加できた」という共有感は、格闘ゲーム観戦の楽しさの重要なパートを占めると言って間違いありません。だからこそ闘劇の会場では、ストリートファイター3のユンの幻影陣コンボや、鉄拳シリーズの空中コンボ、北斗の拳の各種即死コンボなどにおいて、観戦しているみんなが声を揃えてコンボに参加する文化が根付いているのです。サッカーのサポーターは12番目の選手だといいますが、まさにそのような参加形態こそ望ましいのです。

それを「集団での弱者いたぶりのようなもの」と捉えるひとがあるかもしれません。ですがその場合の弱者とは何でしょう。もしあの試合において、アスタロスが勝者であったならば、ぼくはアスタロス側の戦術の注目点を解説すると共に、KOやリングアウトのタイミングで観戦者のボルテージがあがるようにしたはずです。どちらが勝利したかと、どちらを実況したかは、共に結果論でしかないのです。

ガガラベさんにとってあの声出しが不快に感じられたのであれば、それはぼくの実況者としての力の無さゆえにマイナス面が強く出てしまったのであり、心からお詫びいたします。今後とも「コンボ時の声出し」という格ゲーの文化を知っていただき、受け入れていただけるよう努力していきます。


> 実況のほとんどが自分の身内、ひいきの人間の紹介しかなく、片方の一方的な応援、説明、解説、実況アナウサーとしての中立の立場がないと思いました。正直、大会出場者は全員チャレンジャーなのでその辺の気遣いがほしかったです。

まず申し上げておきたいことは、ぼくは大会出場者が全員公平な立場にあるということを常に意識するよう心がけているということです。しかしながらこれとは矛盾するようですが、ぼくは次のようにも考えています。すなわち、大会には注目選手や優勝候補といった、特に時間を割いて紹介すべき選手もいる。選手紹介は均等均質に行なうことはできないということです。それに加えて、40人近くいる全選手の過去の戦績や試合中の挙動などをつぶさに調べきることが時間的に難しかったということもあって、今回はいわば目立った選手のみにクローズアップした実況になっていることもまた事実です。

では、選手個人にスポットをあてた紹介そのものをやめてしまえば中立になるのではないか。そのようにも考えましたが、ぼくはその選択はしないことにしています。その理由は、ひとが何かに愛着をもつときのメカニズムにあります。ひとはある対象について、ただ忽然と現れただけのものと捉えるならば、興味をもつことが難しいものです。しかしその対象がなんらかの履歴(歴史)をもった存在であると認めるとき、関心や愛着を持つきっかけができます。実況における選手紹介はまさにこの力をあてにしたものです。その選手の過去の経歴や得意戦術、因縁の相手の存在などを紹介することで、観戦者にとってその選手がありありと実在的・人間的に感じられるようになってきます。時には、その選手のプライベートな側面に言及して紹介することもありますが、それもこの狙いのもと、話す内容を取捨選択して実況に織り込んでいるつもりです。

また、自分の身内のみを紹介の対象にしているとお感じになったのであれば、それは間違っているとぼくは考えます。ぼくが実況で言及している選手のなかには、面識の無いプレイヤーも少なくありません。面識がなくとも、過去の試合でキレのある動きを見せていたとか、注目選手を撃破したとかであれば積極的にそのことに触れていきます。それにより、観戦者は「次はこの試合でどんな結果が待っているのだろう」と、関心をもって試合に臨むことができるからです。あるいは、ぼくが試合前に注目していなかった選手であっても、その試合でよい動き・判断をしていれば、すぐにその試合中にでも「いまの動きをみなさんは見ていましたか」と掘り返すでしょう。ぼくは決して馴染みのメンバーだけを賞賛する太鼓持ちに堕すものではなく、あくまでも良い選手を良いと紹介したいだけなのです。

もちろん、このような選択判断がはたらく限り、ぼくのバイアスがかかっているということは否めないでしょう。しかし言葉を使って誰かに何かを伝えようとするとき、こうしたバイアスは絶対に避けられないものなのです。ぼくたちにできることは、そうしたバイアスとの上手い付き合い方を見出すことではないでしょうか。

この件についての解決策としては、新しい実況者の育成が急務と捉えています。他タイトルのように、ソウルキャリバーにおいても特色のちがう複数の実況者がいて、視聴者は好みの実況者のときだけ実況のトラックをONにできるという形を作れれば理想的と考えます。今回ガガラベさんからいただいたご批判はありがたく受け止めております。しかしこの批判をどのように生かすかはぼくの判断・ぼくのバイアスに属することですので、ガガラベさんにおかれましては今後ぼくの実況を継続して聞いていただき、好きか嫌いかをガガラベさんご自身で判断し、聞きたくない場合は実況トラックをOFFにしていただくほかありません。もちろんぼくとしてはガガラベさんにとっても好きになってもらえる実況ができれば最高ですが、何をするうえでも全員からの賛成を得るということは難しく、現実的ではありません。そしてぼくは、批判の無いことを目指すあまりそもそも何もできなくなってしまうということを一番恐れます。ですから、ぼく自身が他の実況者を育成することにも積極的に動くということで納得していただければと思うのです。

ぼくの実況はどこかに偏った部分があることを認めざるをえません。ですがその偏りを明確に意識して、自らのスタンスを自分の責任において選択したいと考えます。ぼくは無味無臭な機械の実況をするつもりはありません。人間ゆえにバイアスがかかりますが、そのバイアスとうまく付き合っていく覚悟です。そして、観戦者と試合とをもっと緊密にしたいという目的のもと、さまざまな手段で実況を行なっていきます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
編集 / 2009.03.11 / コメント: 17 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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おおさか

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都内在住、マキシ使ってます。アーケード版のSC1、SC3AEもプレイします(隔週水・日曜日のゲームニュートン大山店のキャリバー対戦会&大会に参加してます)。

エンターブレイン刊のオフィシャル攻略本ソウルキャリバーV パーフェクトガイドの執筆者です。ブログ記事中でも攻略本の内容に言及することがあります。よさそうな本だ、と思ったらお求めいただければ幸いです。

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